「重曹とクエン酸を混ぜると、汚れがスッキリ落ちる!」
SNSでよく見る“シュワシュワ掃除”。
でも実際にやってみたら・・・。
泡はすごいのに、汚れはほぼ落ちてない…。
こう感じたことはありませんか?
実はこの組み合わせ、
見た目は派手でも、汚れを落とす力はほとんどありません。
むしろ“混ぜることで効果が弱まってしまう”という、意外な落とし穴があるんです。
この記事では、
・なぜ「重曹×クエン酸」は汚れが落ちないのか
・どんな汚れなら効果がゼロなのか
・逆にどう使えば一番キレイになるのか
を、わかりやすく解説します。
同じ失敗をしないために、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
重曹とクエン酸を混ぜると“落ちない”理由はコレ!
泡がシュワシュワするので、「汚れが浮いてる!」と思いがちですが、
実はこの泡は 二酸化炭素が出ているだけ。
しかも、
アルカリ性(重曹)と酸性(クエン酸)が中和し、汚れを落とす力がゼロに近づきます。
つまり——
見た目だけ派手で、実力はいまひとつ。
これが「泡掃除しても全然キレイにならない」最大の原因です。
実際によくある”失敗例”
排水口に入れたけどヌメリが取れない
SNSでよく見る方法ですが、実はヌメリ取りには向きません。
強い洗浄力が必要な汚れなので、泡だけでは太刀打ちできないことが多いです。
トイレの黄ばみ(尿石)が残る
尿石は強いアルカリ性汚れ。
クエン酸だけなら効きますが、重曹と混ぜたら 弱すぎて落ちません。
トイレはクエン酸だけで掃除するのが正解。
お風呂の水垢がビクともしない
水垢は“アルカリ性”。
重曹と混ぜたクエン酸は酸性が弱くなり、結局落ちなくなります。
水垢を落としたいなら、クエン酸だけで掃除した方が効果的。
正しい使い方は「それぞれ単独で使う」こと
混ぜると力が弱まるので、
重曹→油汚れ/クエン酸→水垢・石鹸カス汚れ
と使い分けるのが最もキレイになります。
油汚れ→重曹(弱アルカリ性)
適した場所
- キッチンの油汚れ
- 皮脂汚れ
- レンジのベタつき
重曹スプレーでサッと拭くだけでOK。
水垢→クエン酸(酸性)
適した場所
- 蛇口まわりの白いかさつき
- 電気ケトルの白い跡
- 浴室の石鹸カス・水垢
クエン酸水をスプレーし、しばらく置いて流すとピカピカに。
重曹×クエン酸の“唯一アリ”な使い方って?
実はひとつだけメリットがあります。
排水口のニオイ対策(軽いニオイ限定)
泡がニオイの元を少し浮かせるので、
「最近ちょっとニオうな…」程度なら改善します。
重曹×クエン酸の泡掃除は…
- ✔ 軽いニオイ → 少しマシ
- ❌ 強い悪臭 → ほぼ消えない
- ❌ ニオイの根本原因 → 解決できない
まとめ:混ぜるより、別々に使った方が10倍キレイになる!
重曹とクエン酸はそれぞれ優秀ですが、
混ぜてしまうと お互いの良さが完全に消えてしまう 組み合わせ。
正しく使えば“時短・ラク・安全”な掃除になるので、
ぜひ今日から 使い分け掃除 を試してみてくださいね。
もっちー
※ちなみに、重曹×クエン酸のシュワシュワには
「軽い汚れが浮く」「掃除スイッチが入る」など
実は、気持ちの面でのメリットもあります。
くわしくはこちらの記事で解説していますよ!
重曹とクエン酸を混ぜるメリットはこちら